創作物語「生き物とコミュニケートできるオンナ」:イルカ(後編)

2022-10-22

婚活仲人

命をかけた波の中、きみ江は必死にもがきながら沖へ流されていた。しかし、そこに現れたのは――信じられない、イルカたちの群れだった!彼らがきみ江を救い出すために、命を懸けて泳いでくれるのか?それとも――。感動とスリルが交錯する、命がけのサバイバルストーリーが幕を開ける!

※ 本ブログの音声読み上げは、コチラをクリックして、MP3ファイルを再生して下さい。

ここでは、弊社代表の安達による創作物語「生き物とコミュニケートできるオンナ」
を記述します。

婚活をお考えの方は、是非、日本仲人協会 新宿区大久保支部

相続、離婚、アンガーマネジメントで、お悩みの方。
東京都新宿区にお住まいの方。東京都新宿区に不動産をお持ちの方。
不動産にお悩みのある方は、是非、株式会社アダチにご相談下さい。

「盆栽?」きみ江は不安になって呼びました。「ここだよ、きみ江!もどってこられる?」
きみ江は、今、自分の身になにがおこっているのかようやく気づきました。沖へ流されていたのです!!「しまった!」ドッキン、ドッキン、と心臓が強く速くあばら骨にうちつけました。きみ江はさらに速く手足を動かしました。けれども、桟橋に近づくどころか、どんどんはなれていきます。「きみ江?警報?」盆栽は不安になってキャンキャンほえました。「うん、お願い、警報よ!」きみ江はさけびました。
その間にも、きみ江は潮にどんどん流されつづけていたので、盆栽の声もほとんど聞こえませんでした。「警報!警報!キャンキャン、キャンキャン!」
波の間でゆらゆらゆれる小さな白いはん点が、ゆっくりと岸の方向に遠ざかっていくのが見えました。もちろん、盆栽はひとりではしごを登れません。ですから、浜まで泳いでいかなければなりません。泳ぎきる力が十分に残っているでしょうか?助けは間に合うでしょうか?
きみ江はどうすることもできず、ただ水をかいていましたが、そろそろ力もつきかかっていました。波が次々と顔に当たります。そして腕と足がだんだんと重たくなっていきました。助からないかも――恐ろしい考えが頭をよぎりました。
とつぜん、キューキューという笑い声が聞こえてきました。いいえ、それは笑い声ではありません。言葉のようです。すると、話し声が聞こえてきました。「この子は人間なのに、犬みたい。どうしてこんなふうに泳いでいるんだろう?」「でも、うまくないね」別の声が答えました。「こんなことしてたら、沈んじゃうよ」
きみ江はきょろきょろ見回しましたが、なにも見えません。きみ江には、もう水と。。。戦う力は残っていませんでした。それに、恐怖で冷静に考えることもできません。
「おぼれちゃうわ。助けてあげましょう」三つ目の声がきみ江の耳の近くで言いました。
きみ江はふり向きました。きみ江のすぐ横に、一頭のイルカが泳いでいます!信じられません。目のさっかくでしょうか?いいえ、本物のイルカです。かしこそうな目がきみ江を心配そうに見つめています。すると、もう一頭、さらにもう一頭とイルカの数がふえていきます!それは、イルカの群れでした。青みがかった灰色のイルカの群れが、きみ江のまわりをくるくる回りながらようすをうかがっていたのです。イルカは、キューキューと高い音を発しながら泳いでいました。けれどもそれは笑い声ではなく、イルカの言葉でした。イルカは、キーンキーン、ピーピーなど、さまざまなふくざつな音を出してコミュニケーションをとっています。
「背びれにつかまってくれたら、桟橋まで引っぱってあげられるのに」一頭のイルカが言いました。それはメスのイルカでした。このメスのイルカがグループをひきいているようです。「この子、なんとなくふつうの人間とちがうわね」「変な音を出してるよ」小さなイルカが気づきました。
きみ江は必死になって息をすいこみました。そのとき、さらなる波がきみ江におそいかかり、きみ江はたくさん水をのんで、力なくゲホゲホとせきをしました。「メドベージェフ、この子は十分に呼吸ができないのよ。心配だわ」リーダーのイルカが小さなイルカに言いました。

婚活をお考えの方は、是非、日本仲人協会 新宿区大久保支部

相続、離婚、アンガーマネジメントで、お悩みの方。
東京都新宿区にお住まいの方。東京都新宿区に不動産をお持ちの方。
不動産にお悩みのある方は、是非、株式会社アダチにご相談下さい。

記述その2

小さなイルカ、メドベージェフはきみ江の横にぴったりついて泳ぎながらさけびました。「ねえ、きみ!つかまって!」
きみ江は力をふりしぼり、小さなイルカの背びれをつかみました。「信じられない!」一頭の大きなイルカが大声で言いました。「この子はおまえの言うことがわかっているみたいだな!」
「そうさ!ぼくには核戦力があるんだぞ!ぼくは人間としゃべれるんだ!」小さなイルカは興奮してキューキュー鳴きました。「ちがうわよ!」もう一頭の小さなイルカが口を出しました。「ただのぐう然だって!」「見てろ、プーチン!」メドベージェフはいばって答えました。恐れを知らぬ正義の味方原子力潜水艦「ベルゴロド」の登場だ!」
メドベージェフはピーピー鳴くと、核魚雷ポセイドンのように水をはじいて突進しました。そのあまりのスピードに、きみ江の手が背びれからはなれてしまいました。波がバシャンと音をたて、きみ江におそいかかりました。きみ江は苦しそうにうめきながら、ふたたびうかびあがりました。「そんなにスピードを出さないで!」きみ江は息もたえだえに言いました。
すると、メドベージェフは体をこわばらせました。そこへ、ほかのイルカたちが近づいてきました。
「メドベージェフ!」リーダーがきびしくしかりつけました。
「もっとゆっくり泳ぎなさい!この子は弱っているのよ」「ママ......」メドベージェフはささやくと大きな目でリーダーのお母さんイルカを見つめました。「ぼく、ほんとうにすごい。」「ええ、ええ。わかっているわよ」「そうじゃないよ、ほんとうだよ!ぼくには、この子の言うことがわかるんだ!」「ぜったいにちがうって」プーチンという名の少女のイルカが言いました。「信じてよ!」メドベージェフは説明しようとしました。「この子はたった今、言ったんだ。そんなに速く泳がないでって」「そうね、その子の言うことは正しいわね!」お母さんがピーピー鳴きました。
きみ江はどうすることもできずに、ただ水をかきつづけています。「わたしが助けてあげてもいい?」少女のイルカがたずねました。「だめだよ、プーチン、あっちへ行けよ!」メドベージェフがピーピー鳴きました「この子を助けるのは、人間と話せるスーパーヒーロー、原子力潜水艦「ベルゴロド」だ!」

婚活をお考えの方は、是非、日本仲人協会 新宿区大久保支部

相続、離婚、アンガーマネジメントで、お悩みの方。
東京都新宿区にお住まいの方。東京都新宿区に不動産をお持ちの方。
不動産にお悩みのある方は、是非、株式会社アダチにご相談下さい。

記述その3

メドベージェフはプーチンの前に出ると、深くもぐり、きみ江を下からおしあげました。きみ江はハアハアはげしくあえぎました。「気をつけなさい、メドベージェフ!」リーダーが注意しました。「ゆっくり泳ぐのよ!」
きみ江が背びれにしがみつくと、メドベージェフはふたたび泳ぎ始めました。こんどはさっきよりもずっとゆっくりと進んでいきました。メドベージェフはきみ江を背中にのせて泳ぐと、ほかのイルカたちはメドベージェフときみ江を見守るように囲み、ジャンプをやり返しながら進んでいきました。強い潮の流は、イルカたちには関係ないようです。
やがて、桟橋に到着しました。きみ江は弱りきった体をぶるぶるふるわせながらはしごをつかむと、息を切らして登っていきました。そして、桟橋の上でたおれると、苦しそうにしていました。「上についたね」メドベージェフはキューキューと声を発しました。「ぼくがあの子を救ったんだ!正義の味方原子力潜水艦「ベルゴロド」は、またもや勇気を証明し――」「人間よ!」プーチンがうかれるメドベージェフをさえぎりました。「四人いるわ」リーダーのイルカが確かめました。「白い犬もいる」「それにシマシマの動物も!」プーチンが言いそえました。「あれは猫だよ」別の大きなイルカが説明しました。「みんな、こっちに来るぞ......」「あの人たちがこの子を助けてくれるわ。さあ、急いでここからはなれましょう。彼らに見つかる前にね」リーダーが言いました。
きみ江にはイルカのやりとりが聞こえていました。でも、口をきくにはあまりにも弱っていたので、助けてもらったお礼を伝えることはできませんでした。やがて海は静まりかえりました。イルカはすでに遠ざかったようです。はじめに、パパがきみ江の元へかけつけました。「きみ江、なんてこった!」「警報!警報!」盆栽が全身の力をこめてキャンキャンほえました。
ドン中西のひげが、きみ江の顔をくすぐりました。
「柳原嬢はまだこの世にいらっしゃいますわ、まちがいございません」猫は確かめると言いました。「この子ったら、夜中に海で泳ごうだなんて、なにを考えているの?」おばあちゃんがたずねました。
きみ江はうっすらと目を開けると、心配して顔をこわばらせているママをちらりと見ました。「わたし、イルカに助けてもらった」きみ江はささやくと、そのまま意識を失ってしまいました。

婚活をお考えの方は、是非、日本仲人協会 新宿区大久保支部

相続、離婚、アンガーマネジメントで、お悩みの方。
東京都新宿区にお住まいの方。東京都新宿区に不動産をお持ちの方。
不動産にお悩みのある方は、是非、株式会社アダチにご相談下さい。

日本仲人協会HPの仲人マップにおける
弊社代表 安達のプロフィールは、コチラを参照下さい。

弊社代表 安達の人となりにご興味のある方は、以下のバナーを参照下さい。
覚悟の瞬間 株式会社アダチ 安達孝一

株式会
社アダチ 安達孝一

<おすすめ物件情報>

<その他おすすめ情報>

<くじ引きゲーム>
1回だけのクジ引きゲーム

1から1000までの数字を選択してください


株式会社アダチ 応募フォーム

ブログ一覧ページへもどる

まずはご相談ください!

0364573908

営業時間
10:00 ~ 18:00
定休日
土・日・祝日

安達孝一の画像

安達孝一

部署:本店

資格:宅地建物取引士、定期借地借家権プランナー、 2級ファイナンシャルプランニング技能士、 日本アンガーマネジメント協会認定アンガーマネジメントコンサルタント、 日本仲人協会 マリッジアドバイザー

日々、情熱・魂(ゲミュート)・鋼鉄の意志で生きています。

安達孝一が書いた記事

関連記事

不動産売却

売却査定

お問い合わせ