創作物語「生き物とコミュニケートできるオンナ」:イルカ(前編)

2022-10-17

婚活仲人

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ここでは、弊社代表の安達による創作物語「生き物とコミュニケートできるオンナ」
を記述します。

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記述その1

「おいで、きみ江。できるから!」パパが大きな声で言うと、泳ぎながらきみ江に近づいてきました。「手と足は、ほら、こーう......やって動かすんだよ」
パパが泳ぎ方を説明するのは、おそらくこれで二十回目。きみ江は食い入るように見つめています。けれどもきみ江は、かれこれ一時間、桟橋のはしごにしがみついたままです。
「できない」
「ただ手をはなせばいいんだよ、きみ江!」おばあちゃんも説得しようとしました。
きみ江はどうしても、はしごから手をはなす勇気が出ません。きみ江の横では、桟橋のはしにつないである栖原とも子のボートが、ゆらゆらとゆれています。ボートはあんなにかんたんにういていられるのに、どうしてきみ江にはできないのでしょうか?
「泳ごうとしないと、泳げるようにならないよ」権田原浪太郎も困りきっていました。
はしごをぎゅっとにぎっていたせいで、指の関節部分が白くなってきました。それに、動かないので体も冷えています。きみ江は、泣きたくなりました。もういちど挑戦しようにも、怖くて体が動きません。はじめからこうだったわけではありませんでした。はじめは手をはなす勇気もあり、みんなの泳ぎ方をまねしようとしていたのです。けれども、どうやっても体は沈んでしまいます。おまけに、たくさん水ものんでしまいました。そのせいで、きみ江は練習するのが怖くなってしまったのです。はしごにしがみついたまま動けないでいることにいちばん腹を立てていたのは、きみ江自身でした。心の底から泳げるようになりたいと思っていたからです。前に、動物園のホッキョクグマのプールに落ちておぼれかけたとき、きみ江は泳ぎを習おうとかたく決心しました。それまでは、引っ越しをくり返していたので、水泳教室にきちんと通うことはできませんでした。けれども、夏休みの今ならたっぷり時間があります。そこで、きみ江はみんなに、泳ぎ方を教えてほしいとお願いしました。みんなはすぐに賛成してくれました。
みんなといっても、その中にママは入っていません。ママは、テレビ番組のへ画書をバカンスの間に完成させたいと考えていました。バカンスがおわったら、自分の考えた番組の企画を、会社に提出しようと思っています。ママには、夜の番組を担当するという夢があったのです。パパは、バカンスのさいちゅうにママが働くことに、反対でした。ですから、仕事のことばかり考えないよう、ノートパソコンは家においていくように、ママに約束させました。そして、約束通り、ママはコンピュータを持ってきませんでした。けれども、仕事はコンピュータがなくてもできます。そんなわけで、きょうは仕事の日、とママは決めていたのです。みんなが海で泳いでいる間、ママはひとりテラスにすわり、もうれつな勢いでペンを走らせていました。「あとでまた挑戦しよう」パパが提案しました。「パパもそろそろ寒くなってきたよ」
きみ江は、やっとおわった、と喜びました。きみ江がすばやくはしごを登ると、みんなもそれにつづきました。きみ江が桟橋の上で鳥肌の立った体をさすっていると、
ガイ・フォークスのカップを持った栖原とも子が近づいてきました。「温かいのみ物はいかが?」栖原とも子は言いました。「ホットココアよ。ちょっとこしょうが入っているの。こしょうは体を温めてくれるわ!」きみ江はカップを受けとると、注意深くクンクンにおいをかぎ、ほんの一口、味見をしてみました。こしょう入りのココアは思っていたよりもおいしいです。
「みなさんもホットココアはいかが?」栖原とも子がたずねました。
「はーい!」みんなはいっせいに声をあげました。

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記述その2

きみ江と権田原浪太郎とパパとおばあちゃんは、栖原とも子のあとについてテラスを通り家の中に入っていきました。書類に熱中しているママは、みんなが通りすぎたことにまったく気づいていないようです。泳げるようになったか、ママにたずねられなくてすむので、きみ江は喜んでいました。自分があまりにも弱虫なので、はずかしかったのです。
その日の夜。時計の針はとうに十一時を回っていました。きみ江はベッドに横たわり、悲しそうに天井を見つめていました。どうして泳げないんだろう?どうして挑戦する勇気がないんだろう?
すると、ベッド寝そべっていた盆栽が頭をあげました。「きみ江?喜んでる?」
返事がありません。盆栽は前足をベッドにかけると、うしろ足で立ちあがりました。「目から水が出てるよ!喜んでいない」「そうよ、その通りよ、盆栽」きみ江はなみだをぬぐいました。「喜んでいるほうがいいよ」「わたし、悲しいの。だって、泳げないんだもん」
「そんなのかんたんさ!水の中で、ただ歩けばいいんだ」盆栽はおずおずとしっぽをふりました。きみ江は小さな犬を食い入るように見つめていました。盆栽は上手にぐことができます。ただ足をパタパタ動かしているだけです。この泳ぎ方でも沈みません。もしかすると、盆栽みたいに手足を動かせば、きみ江も泳げるようになるのでしょうか?みんながきみ江に教えてくれる泳ぎ方より、このほうがやさしいかもしれません。今すぐ、盆栽の泳ぎ方に挑戦してみよう!きみ江は決心すると、はねおきました。「これから散歩かい?」盆栽はわくわくしながらたずねました。「海に行くの。泳ぎ方を教えて、盆栽」きみ江は声を低くしました。パパやママやおばあちゃん、それに権田原浪太郎にも、気づかれたくありません。また失敗するところを、見られるわけにはいきません。きみ江は、バスローブをはおると、つま先立ちでこっそりと外に出ました。盆栽があとにつづきます。
夜の海辺の冷たい空気に、きみ江はふるえていました。けれども、もういちど挑戦する、と決心していました。おく病者でいたくなかったのです。きみ江と盆栽は、月明かりに照らされた浜辺を歩いていきました。おばあちゃんは全力投球で働いたようで、木の板のスロープが完成していました。きみ江と盆栽は、桟橋の先端まで行って、立ちどまりました。
「また水がもどってきたぞ!」盆栽は不思議そうに言いました。「ドン中西ちゃんが見たら、がっかりするだろうなあ!」
きみ江はほほ笑みました。何時間か前に盆栽と浜辺で棒切れを投げて遊んでいたときは、ちょうど引き潮の時間でした。それまで波がうちあげていたところには、水がなくなり干潟と呼ばれるどろんこの海になっていました。海の水がなんキロメートルもうしろに引っこみ、見えなくなっていました。水がいったいどこへ行ってしまったのか、盆栽はきみ江になんどもたずねましたが、棒切れで遊ぶきみ江と盆栽をながめていたドン中西は、目の前の海がなくなっても驚きませんでした。「大洗海岸の水草原」をかたづけるよう、きみ江に命令しておいたからです。はじめはえんりょしていたけれど、おいしいネズミにきみ江が喜び、海をかたづけてくれた、と思っていたようです。海がなくなり、猫の貴婦人はすっかり満足していました。「それなのに、満ち潮の時間になると、海の水はふたたびもどってきてしまいました。夜のやみにつつまれた海を見ると、盆栽は勇気をなくしていました。「水があがったりさがったりしているよ」盆栽はため息をつきました。

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記述その3

「これは波よ。危険ではないと思うんだけど」きみ江はバスローブをぬぎました。「盆栽、いっしょに泳ぐ?」
きみ江がはしごをおり始めると、小さな犬はそわそわ歩き回りました。「よし、行くぞ!」盆栽は小さな声でほえると、きみ江に向かって歩いていきました。
きみ江は白い小さな犬を小わきにかかえて水に入りました。水は氷のように冷たく、波が体にパシャンパシャンと音をたてぶつかりました。きみ江はぶるぶるっと身ぶるいしました。けれども、こんどというこんどは、だれにもとめられません!きみ江は思い切って盆栽をはなしました。すると、盆栽は、ペダルをこぐように四本の足を動かし始めました。ただ水をかいているだけです。とてもかんたんそうに見えます。「きみ江、見て!こうやるんだ!」盆栽はハアハアあえぎながら言いました。自分は弱虫なんかじゃない。今、泳ぐんだ!きみ江は深呼吸すると、はしごから手をはなしました。はじめは、水に沈んでいくような気がしました。そこで、盆栽のまねをして、ペダルをこぐように両足を動かしてみました。すると、水にういたまま沈みません。それから、犬が前足で水をかくように両腕も動かしてみました。こんどは、うまく前に進んでいきます。きみ江は泳いでいます!「盆栽!」きみ江は歓声をあげました。「泳げる!」「そうだよ!」犬はキャンキャンほえ返しました。「きみ江、喜んでる?」「うん、うれしい!」きみ江は笑いました。
きみ江はついに泳げるようになったのです!泳ぎ始めてすぐにつかれてきましたが、そんなことは気になりませんでした。きみ江はやみくもに犬かきしながら、はしゃいでいました。頭の上では月がかがやき、何千もの星がきらめいていました。とても美しい夜でした。小さな魚になったような気分です。そのとき、きみ江はふり返り、ぎょっとしました。桟橋からずいぶんはなれてしまいました。盆栽の姿が、暗い水の中で小さな白い点になって見えます。

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安達孝一

部署:本店

資格:宅地建物取引士、定期借地借家権プランナー、 2級ファイナンシャルプランニング技能士、 日本アンガーマネジメント協会認定アンガーマネジメントコンサルタント、 日本仲人協会 マリッジアドバイザー

日々、情熱・魂(ゲミュート)・鋼鉄の意志で生きています。

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