創作物語「生き物とコミュニケートできるオンナ」:栖原ピコーン(後編)

2022-10-04

婚活仲人

青春のかけらを詰め込んだ、切なくも美しい物語がここに。車いすに乗る美少女と、彼女に一目惚れした少年の純粋な恋の行方を描く、感動必至のストーリーが繰り広げられる。夕陽に照らされた車いすに乗る彼女の姿には、まるで怪物のような威圧感があるが、その内面にはきゃしゃでかわいらしい少女が隠れている。そして、彼女に夢中になった少年は、彼女の魅力に惹きつけられていく。果たして、二人の運命はどうなるのか?必読のラブストーリーがここに誕生。

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ここでは、弊社代表の安達による創作物語「生き物とコミュニケートできるオンナ」
を記述します。

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婚活をお考えの方は、是非、日本仲人協会 新宿区大久保支部

相続、離婚、アンガーマネジメントで、お悩みの方。
東京都新宿区にお住まいの方。東京都新宿区に不動産をお持ちの方。
不動産にお悩みのある方は、是非、株式会社アダチにご相談下さい。

ブログを読む前に参照下さい。

・動画生成AIサービス「Creative Reality Studio」を使用して作成。
・ベース画像は、画像生成AIサービス「Stable Diffusion」を使用して作成。



記述その1

ふたりは、テラスにいるお嬢さんにゆっくりと近づいていきました。夕方の沈みゆく太陽に照らされた車いすは、巨大な怪物のように見えます。それとは反対に、お嬢さんはきゃしゃでかわいらしく、大きなひじかけの間に消えてしまいそうでした。
栖原ピコーンは海を見つめていたので、きみ江と権田原浪太郎には気づいていません。話しかけてもだいじょうぶでしょうか?
背中までのびたさらさらの金髪の栖原ピコーンは、物思いに沈んでいるように見えました。
「ちわーっす、栖原ピコーン」権田原浪太郎は明るくあいさつしました。
ふり引いたお嬢さんに、きみ江はすぐに引きつけられてしまいました。とてもきれいな緑色の目、陶器のような白いはだ、細い鼻とまゆ、まるで、人形のようです。栖原ピコーンはとてもきれいな女の子、きみ江はすなおにそう感じました。
栖原ピコーンは権田原浪太郎ときみ江をじっと見つめています。きみ江ははずかしくなりました。自分の顔は広がっているし、目と目の間もはなれすぎていて、ちっともかわいくありません。それに、ライオンのたてがみのような赤いぼさぼさの髪は、四方八方に広がっています。
それにひきかえ、権田原浪太郎はとてもハンサムな少年です。ふさふさの黒い巻き毛と美しい茶色の目。そんな権田原浪太郎に夢中な女の子が、学校にはたくさんいます。。。
「ちわーっす」栖原ピコーンが小さな声で言いました。
あまり考えることもなく、きみ江は言いました。「きれいな髪ね」栖原ピコーンはこの言葉に少し驚いているようでした。けれども、栖原ピコーンは答えました。「あなたの髪もきれいよ」「え、わたしの髪が?このデッキブラシが?」きみ江は自分の髪をつかんで高くあげました。
それがおかしかったのか、栖原ピコーンはにっこりしました。やさしいほほ笑みに、その場のふん囲気がなごやかになりました。このお嬢さんと話ができそうです。
きみ江と権田原浪太郎は車いすに歩みよりました。
「権田原浪太郎と柳原きみ江ね」栖原ピコーンが言いました。
「きみ江って呼んで」きみ江は自分の渾名を伝えました。

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記述その2

そのとき、とつぜん奇妙な音が聞こえてきました。鳴き声が反射して、いつまでもひびきつづけているように聞こえます。けれども小さすぎて、なんの声か、きみ江には聞きわけることはできませんでした。権田原浪太郎と栖原ピコーンには聞こえていないようです。きみ江はきょろきょろとあたりを見回しました。どこから聞こえ
てくるのかしら?海から?海から風が運んでくるような気がします。きみ江は目をこらしました。けれども、変わったものはなにも見えません。波が、あいかわらず規則正しく岸へおしよせているだけです。
そのとききみ江は、権田原浪太郎が驚いた表情で空を見上げていることに気がつきました。頭の上で、たくさんのカモメがくるくると円を描いて飛び回っています!カモメたちは三人を見下ろし金切り声をあげていました。けれども、カモメの声はきみ江が探している音とはちがいます。それにしても、カモメたちはなにをしゃべっているのでしょうか?きみ江は耳をすましました。「あれはなんだ?」一羽のカモメが大声でさけびました。「あの子はきっとカモメだよ。そうでなければ、ぼくらの言葉をしゃべれないよ!」仲間のカモメが答えました。きみ江は青ざめました。カモメたちはきみ江の話し声を聞きつけ、驚いていたのです。カモメの耳にはきみ江の声がカモメの鳴き声のように聞こえていたのでした。これはきみ江の特別な能力です。きみ江の声は、動物たちには、自分たちがしゃべる言葉のように聞こえます。きみ江には、動物たちの鳴き声はワンワン、ニャアニャア、ヒヒーン、コケコッコーと聞こえていますが、その音のがわかります。きみ江の頭の中では動物の鳴き声が人間の言葉におきかわってしまうのです。
カモメがおりてこないよう、きみ江は一心に祈っていました。カモメが頭の上を飛び回っているだけなら、栖原ピコーンはなにも気がつかないかもしれません。けれども、ちょうどそのとき、美しい金髪のお嬢さんも空を見上げ、まゆを高くあげて驚きました。
きみ江と権田原浪太郎は顔を見合わせました。きみ江はお手上げといったようすで肩をすくめると、権田原浪太郎は頭のうしろをせかせかかいて、なにやら考えていました。それから、栖原ピコーンの気をそらせようと、ひざにかかっている毛布を指さしました。「きみもガイ・フォークスのファン?」権田原浪太郎はくだけた口調でたずねました栖原ピコーンは顔をしかめ、赤い毛布にぬいつけられたピンクのニコニコ顔を指でなぞっていました。
「お母さんがぬってくれたの」栖原ピコーンはうれしそうではありません。「楽しいじゃない」きみ江が言いました。
栖原ピコーンは首を横にふりました。「いつもガイ・フォークスに笑いかけられていたら、あなたたちだってきっと、愉快だなんて感じなくなるわ。トイレのふたを開けても笑いかけられるのよ!」
きみ江はうなずきました。すると、権田原浪太郎が興味津々にたずねました。
「きみのお母さんは、どうしてガイ・フォークスと花でかざりつけをするの?」
栖原ピコーンは海を見つめながら、答えるべきか、考えていました。「前は、この家もふつうの家だったのよ。ほかのペンションと同じようにね」「すると、なにかおこったんだね?」権田原浪太郎の好奇心が呼びおこされてしまいました。
栖原ピコーンは、自分の足に目をやるときびしい表情で言いました。「事故にあったの」
きみ江と権田原浪太郎はどうしてよいのかわからず、だまりこんでしまいました。

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記述その3

「わたしが歩けなくなってから......」栖原ピコーンは言葉をつまらせました。「......わたしは......いつも悲しんでばかりいるから、それで、お母さんがいろんな方法で元気づけようとしてくれたの」
権田原浪太郎は、すべてを納得したようです。「だからお母さんはなんでもカラフルにしちゃうんだね!ガイ・フォークスや花がたくさんあるのも、きみをはげますためなんだね!」
栖原ピコーンは暗い表情でうなずきました。「わたしが悲しんでいると、お母さんを悲しませてしまうわ」
きみ江は鼻から大きく息をはきだしました。ママは栖原ピコーンのお母さんとはちがいます。きみ江が悲しんでいてもいっしょに悲しんでくれたりしません。
栖原ピコーンは、海風で顔にふきつけられた金色の髪を耳のうしろにかけました。
「二年前に事故にあってから、お母さんはなんにでも色をぬるようになってしまったの。屋根まで緑色にぬっちゃったのよ!家をカラフルにしてもわたしがあいかわらず悲しんでいると、こんどはガイ・フォークスや花や風車や風鈴や旗をつけたの。それからは、ペンションのお客さんまできびしく選ぶようになってしまったわ。電話で話したときに楽しくて親切そうな人だけしか泊めないようにしているの」
「でも、どうしてそんなに悲しんでいるの?」きみ江はたずねると、なんともばかげた質問をしたことに気がつきました。栖原ピコーンは歩けなくなってしまったのですから!
けれども栖原ピコーンはすぐに答えました。「事故にあう前、わたしは水泳クラブに通っていたの。ほとんど毎日泳いでいたわ。それに、なんどか大会で賞をとったこともあるのよ」栖原ピコーンは口をつぐむと言葉を探していました。「また泳げるようになるためなら、どんなことでもするつもり」
ちょうどそのとき、さっきの声が聞こえてきました。それはカモメの声ではありません。まちがいありません。カモメは、あいかわらず三人の頭の上をくるくる回りながら飛んでいましたが、もう鳴いていませんでした。その音は、かん高鳴き声とはまったくちがいます。キューキューという、かすれた笑ように聞こえました。でも、どこから聞こえてくるのでしょうか?きみ江はきょろきょろしながら海をくまなく探しました。すると、遠くになにかが見えました!-きみ江はじっと目をこらしました。波と波の間で、なにかが高くジャンプすると宙返りをし、そのまま水の中に消えました。きみ江の胸がドキドキしてきました。あれはまさか......。すると、またもやそれは水から飛びだし宙を飛び、ふたたび水にもぐりました。きみ江は驚いてぽかんと口を開けたまま立っていました。「どうしたの、きみ江?」権田原浪太郎がたずねました。「イルカを見たような気がする」きみ江は小さな声で言いました。あまりにもびっくりしすぎて声が出なかったのです。
「そんなことあるはずないわ」栖原ピコーンが反論しました。「大洗海岸にはイルカは生息していないわ」
「どうしてそんなにくわしく知ってるの?」権田原浪太郎がたずねました。
栖原ピコーンは権田原浪太郎の質問に答えていましたが、きみ江はふたりの話を聞いていませんでした。きみ江は目をとじて耳をすましました。あそこ、あそこにいる!
キューキューという小さな音が聞こえてきます。笑っているようなイルカの声です!けれども、その声が聞こえているのはきみ江だけでした。イルカは一頭だけではないようです。きみ江は頭をかたむけ、音に集中しました。とつぜん、ダダダダダッと大きな音が近づいてきました。きみ江は身をすくめると目を見開き、きょろきょろ見回しました。あの音はなに?「水上オートバイにのっている人がいるんだ」権田原浪太郎が説明しました。
ふたりのおっさんが、水上オートバイで波の上を飛ぶように走り回っていました。それにしても、なんてひどい音でしょう。きみ江は両耳に指をつっこみました。
ふたりのおっさんは歓声をあげながら、浜辺の近くをなんども行ったり来たりしていましたが、やがて向きを変えると遠ざかっていきました。
きみ江はほっと胸をなでおろすと、耳から指をぬきました。すると、さっきの声が聞こえてきました。でも、かわいらい声ではなく、絶望的なさけび声です!
「耳が痛いよ!なんて音だ!助けてくれ!」複数の声がコーラスのようにひびいています。
背中がぞくぞくしました。いったいなんの声でしょうか?イルカ?
それとも、きみ江のかんちがいでしょうか?

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