創作物語「生き物とコミュニケートできるオンナ」:民宿好日山荘

2022-09-27

婚活仲人

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ここでは、弊社代表の安達による創作物語「生き物とコミュニケートできるオンナ」
を記述します。

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記述その1

「あれかしらね?」おばあちゃんが車の窓から身をのりだしました。
「そうだ。あれにちがいない」お父さん
が確かめてから言いました。「おお、すごいぞ。ちょっと見てごらんよ!」
きみ江も身をのりだしました。民宿好日山荘は、暗い色の奇妙な古い石の建物で、塔が四本立っていました。まるで、おとぎ話に出てくるお城のようです。おとぎ話のお城とちがうのは、ごてごてとはでにかざりたてられていることです。けばけばしい色の花やニコちゃんマークの描かれた、大小さまざまな旗が、いたるところにはためいています。それに、ぎらぎらするようなどぎつい色の窓わくと、ペパーミントグリーンにかがやく屋根。
柳原家の車は、大きなプラスチックのヒマワリがついた、トルコブルーのアーチ型の門をくぐりました。
「なによこれ、冗談でしょ」ママは驚いてさけびました。
「玉枝!田んぼ!」おばあちゃんがきびしい声で注意すると、ママは口をつぐみました。
車からおりると、みんなはあっけにとられて立ちつくしてしまいました。すると、どこからともなく、チリンチリンとベルのような音が聞こえてきました。きみ江は音が聞こえてくるほうを見ました。建物の壁、屋根には、たくさんの風鈴や風車がついています。それが、そよ風にふかれて、チリンチリン、カランカランと明るい音色をひびかせていたのです。
盆栽は驚き、ぴんと耳を立てるとぐるぐる回っていました。「なんだ、これ?警報?」「だいじょうぶよ、盆栽」きみ江は口元に手を当て、ひそひそ話しました。動物と話しているところを見られないよう、ママに注意されていたからです。檻の中で丸くなってまどろむドン中西とはちがい、盆栽は見知らぬ土地にやってきて、わくわくしています。
「あそこでザーザーしているのはなに?」小さな犬はたずねました。
「波のこと?あれはね、大洗海岸っていう名前の海よ」
「おいら、おしっこ」盆栽は近くの木にちょこちょこ近づいていくと、クンクンにおいをかぎました。「知らないところに来たら、まず、においをつけないと」
盆栽は、はずみをつけて前足に体重をのせ、逆立ちするように用を足しました。これは、盆栽の作戦です。こうすると、おしっこが高く飛ぶので、あとからマーキングする犬たちに、じっさいよりも大きな犬と思わせることができるというわけです。
「そんなことやってると、転んじゃうわよ!」
きみ江がそう言うか言わないうちに、盆栽は、ほんとうに前にころんと転んでしまいました。きみ江はクックッと笑いましたが、ママに怖い顔でにらみつけられたので、すぐに真顔になりました。

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記述その2

そのとき、水色の玄関のドアが開き、変わった服の女の人が出てきました。あざやかな緑色のふわふわした服です。くるぶしまであるその長い服は、一歩進むごとに、足のまわりでひらひらゆれていました。長い金色の髪を三つ編みおさげにし、髪に編みこまれたカラフルなリボンが、小旗のようにひらひらとひるがえっていました。ほっそりと背が高く、歩く姿は女王さまのようです。女の人は胸をはり、腕をいっぱいに広げながらみんなに近づいてきました。「みなさん、いらっしゃい!栖原とも子ともうします」女の人は歌うようにあいさつすると、いちばん近くにいたおばあちゃんをさっとだきしめました。それから、パパ、きみ江、権田原浪太郎、そしてママの順番で次々とだきしめました。
ママはあわてて栖原とも子をふりはらうと、やめてちょうだい、と警告するような視線を投げつけました。栖原とも子は、ママの態度があまりうれしくなかったようです。
「あら」栖原とも子はママの赤い髪をなでながら言いました。「そんなに警戒なさらないで。わたしはとてもやさしいですわよ!」
ママは緑の服を着た女の人をあ然として見つめていました。「あら、ワンちゃん、こんにちは!」栖原とも子はしゃがみこむと、ボンサイまでだきしめました。
盆栽はどぎまぎしながらきみ江を見上げました。けれども、きみ江はなにも答えません。そのとき、ヒュウと風がひとふきし、栖原とも子の髪に編みこま
れたリボンが、盆栽の小さな顔をくすぐりました。すると、盆栽は怒り出しました。
「奇襲攻撃だ!警報!警報!」盆栽はキャンキャンほえると栖原とも子の手をふりほどき、急いで逃げだしました。「きみ江、この人、おいらをおそおうとしたんだ!」盆栽はキャンキャンほえながら文句を言いました。
「まあ、なんてかわいらしいワンちゃんだこと」栖原とも子は盆栽に見とれていました。「種類はなんですの?」「小型犬です」パパは、いつものように答えました。「由緒正しい雑種ですよ」おばあちゃんが言いそえました。
すると、栖原とも子はパチパチと手をたたきました。「愉快な方たちですこと。安心しましたわ!」栖原とも子は、おさげの三つ編みを、ビュンとうしろにふりました。「さあ、お入りになって」
みんなはためらいながら、栖原とも子のあとにつづきました。
そのとき、ママがパパに小さな声で怒りました。
「万次郎、なんでこんなへんてこなペンションにしたのよ」
「なかなかいいじゃないか」パパはけろっとしていました。「いつもとちがった感じで......」「ばかなこと言わないでよ!」ママは反論すると、栖原とも子を指さしました。「あの人、頭がどうかしているわ!」
けれども、パパは動じることなくほほ笑みました。「しばらくようすを見てみようじゃないか」
民宿好日山荘は、外観だけでなく、中も人目を引きつける、楽しそうなものであふれています。ドアが開くと鳴り始める鐘、色あざやかな壁、壁にかかった数々の花の油絵。それに、植木ばちに入った植物。部屋にも、ろうかにも、たなの上にも、長いすの下にも、かさ立ての中にも、植物はいたるところにありました。
きみ江は、みけんに深いしわをよせました。家中、花だらけです!こんなにたくさん花があると、きみ江の植物の秘密を守るのは、むりというものです。ママも困ったような顔をしていました。パパもおばあちゃんも心配そうです。きっとママは、きみ江の秘密を守るよう、パパとおばあちゃんにもたのんだのでしょう。
みんなはペンションの居間にやってきました。正面の窓からは、海と美しい浜辺が見えました。浜辺のビーチパラソルや寝いすにも風車や旗がついています。はしには
ってつきだす大きな岩があり、その先には広い海がありました。砂浜と海を結ぶ木の桟橋も見えます。「目の前が海ですのよ」栖原とも子はうれしそうにぺちゃくちゃしゃべりつづけました。「この浜辺はプライベートビーチですわ。ゲストだけしか利用できませんの」

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記述その3

「ここにはご主人とお住まいなの?」おばあちゃんはたずねました。「いいえ、わたくし、りこんしてますの。十歳になる娘とふたりぐらしですのよ」きみ江と権田原浪太郎は耳をそばだてていました。ここには、きみ江と同い年の女の子がいます!
「栖原ピコーンといいます」栖原とも子は言いそえました。「ほかに、お客さんはどれくらい泊まっていらっしゃるのかしら、えー......栖原とも子さん?」おばあちゃんがさらにたずねました。栖原とも子はの三つ編みを肩のうしろにあると言いました。「この夏は、みなさんだけですわ。わたし、ゲストを選んでますの」|ママは、栖原とも子が冗談を言っていると思い、笑いました。けれども、冗談ではありませんでした。「では、どうしてわたしたちを受け入れてくれたんですか?」パパがたずねました。「電話でお話したとき、とても感じがよくて楽しい方だと思ったので、えー......万次郎さん」栖原とも子は答えました。「わたし、愉快な方たちが好きですの」
パパとおばあちゃんは顔を見合すとにっこりしました。「ではこれから、ほかのお部屋をご案内しますわ!」
栖原とも子は元気いっぱいに言うと、軽やかな足どりで風変わりな家の一階部分を案内しました。どの部屋もとても個性的です。キッチンには、ニコちゃんマークだらけのうすむらさき色の冷蔵庫が、ろうかには、さけたサメの口のようなぎざぎざのコートかけが、バスルームのシャワーの横には、巨大なはりこのピエロがありました。そして、家のいたるところに花がおいてありました。みんなは、部屋をのぞくたびに驚いていました。「みなさん!」栖原とも子が言いました。「これから二階にご案内します。すてきですわよ!南の塔にはわたしのアトリエがありますの。はなやかですわよ」栖原とも子はそう言って、くすくすと笑いました。「わたし、画家ですの。ご存じでした?二年前から花を描いていますの。お花、大好き!」栖原とも子は大きな声で言うと、両手を胸に当てました。「見ればわかるわよ」ママがぶつぶつ言うと、パパがママをひじでつつきました。
「花は美しいし、喜びをいっぱい与えてくれます!」栖原とも子は、ママのことは気にせず、つづけました。そして、長いろうかのはしまで案内しました。
そこでみんなは、銀色のドアの前で立ちどまり、なにかを待っていました。それは、エレベーターでした。「こんな古い家にエレベーター......ですか?」権田原浪太郎は驚いていました。
「あら、エレベーターがなかったら
どうすればいいのかしら?」栖原とも子はつぶやきました。「階段を使えばいいのでは?」ママが提案しました。
「娘の栖原ピコーンは階段を使えませんの。車いすの生活なんです」
「まあ!」ママが言いました。「お嬢さんはどこが悪いんです?」おばあちゃんが用心深くたずねました。
「栖原ピコーンの足はまひしているんです」栖原とも子の声がふるえていました。
「二年前車事故にあってしまい......」「それはお気の毒に」おばあちゃんが栖原とも子の腕にそっと手をおくと、栖原とも子はおばあちゃんに感謝のまなざしを向けました。
きみ江はびっくりしていました。きみ江は、歩けない人と接したことがありません。まったく未知の世界のことです。しかも、自分と同じ年齢の子が、立つことも歩くこともできないのです。ずっと車いすにすわっていなければならないなんて......。きみ江は、栖原とも子にくっついてエレベーターにのると、二階につくまで、あれこれ考えていました。

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安達孝一

部署:本店

資格:宅地建物取引士、定期借地借家権プランナー、 2級ファイナンシャルプランニング技能士、 日本アンガーマネジメント協会認定アンガーマネジメントコンサルタント、 日本仲人協会 マリッジアドバイザー

日々、情熱・魂(ゲミュート)・鋼鉄の意志で生きています。

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