創作物語「生き物とコミュニケートできるオンナ」:夏休み(前編)

2022-09-14

婚活仲人

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ここでは、弊社代表の安達による創作物語「生き物とコミュニケートできるオンナ」
を記述します。

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記述その1

「ほら、海が見えてきた!あれが大洗海岸だよ!」走りつづける車の窓から、パパが灰色がかった青い海を指さしました。
柳原きみ江は海を見るのがはじめてです。わくわくしながら、窓におでこと鼻をおしつけ、遠く広がる水平線をながめていました。「もうすぐだよ」パパが言いました。「民宿はこのあたりにあるはずなんだけど」
柳原きみ江は、外のようすをもっとよく見ようとして、顔にへばりついた赤い巻き毛をはらいよけました。車から見えるわらぶき屋根の家々は、まるで、魔女家のようです。
「およそ二百メートル先、右方向です」車のナビゲーションが、明るい声で告げました。
「この先は右には曲がれないわよ。まったく......」ハンドルをにぎっていたママがぶつぶつ文句を言いました。「あわてない、あわてない」パパがママをなだめようとしました。「そのまま直進すればいいさ。民宿は見つかるよ」
パパはめったにうろたえることがありませんが、ママはうめくような声を出しました。「ここの道はどれも似ているから、どこを走っているのかわからなくなっちゃうのよ!どうやってその好日なんとかを見つければいいのよ」
「民宿好日山荘」パパはにこにこしながら言い直しました。「名前なんて、どうだっていいわよ!」ママは不機嫌そうに言いました。「このままだと、一生かかっても見つからないわ!このナビ、ほんとムカつー」
「玉枝!」後部座席からおばあちゃんが声をあげました。「田んぼを思い出して、十まで数えるの!」
ママは口をとじると心の中で数えました。柳原きみ江は、田んぼのおまじないのことを知っています。この間、ママは、ストレス解消のための講習会に参加して、そこで、気持ちがいっぱいいっぱいになってしまったときに、心を落ちつかせる方法を習いました。その方法とは、すてきなもの、きれいなものを思いうかべる方法です。たとえば、デイジーの咲きみだれる田んぼ。それから、ゆっくりと十まで数えます。そうすると、いらいらがおさまるというのです。ママはこのおまじないを最近よく使っています。仕事でとつぜんむずかしい問題が出てきたときや、近所の芝刈り機の音がうるさいとか、テレビがつまらないとか、そういうときにも。ママがいらいらし始めると、田んぼを思い出して数を数えなさい、とおばあちゃんが注意します。すると、ママはたいてい、静かになります。

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記述その2

「引き返してください」カーナビゲーションが愛想のいい声でアドバイスしました。車はまちがった方向に進んでいるようです。
ママは、はげしく息をすいこみました。「頭がおかしくなりそう!んもー、このいまいましい―」ママはとつぜん言葉をとめると、びしょぬれになった犬のように、ぶるぶるっと頭をふりました。それからつぶやきました。「田んぼ、田んぼ、デイジーの田んぼ......」ママは表情をこわばらせて注意深く車の向きを変えました。柳原きみ江はとまどいながら、人さし指に髪を巻きつけていました。ママがかりかりしているので、ちょっとはずかしくなりました。権田原浪太郎に悪い印象を持たれてしまうかもしれない、と柳原きみ江は思いました。権田原浪太郎はとなりの家に住む男の子で、柳原きみ江の親友です。この夏、権田原浪太郎の両親は海外出張のため、権田原浪太郎はひとりで留守番です。そのため、権田原浪太郎もバカンスへいっしょに来ていました。なにをするにも、ひとりより、ふたりのほうが楽しいはず。柳原きみ江はとても喜んでいました。「お母さんは、つかれているんだよ」権田原浪太郎は柳原きみ江に耳うちすると、にこりと笑ってはげましました。
柳原きみ江は引きつった顔で笑い返しました。権田原浪太郎が柳原家を出入りするようになってから数か月たちますが、権田原浪太郎は、柳原きみ江のママのことはあまりよく知りません。ママはいそがしいので、遅くならないと家にもどらないし、週末でも、番組、に出ていることが多く、柳原きみ江でさえもママに会うのは朝ご飯のときだけということがよくあるのです。
柳原きみ江のママ、柳原玉枝はテレビ局のアナウンサーです。毎日、午後の二時、三時、そして四時ちょうどに流れるニュース番組で、世の中でおこっていることを伝えています。ママの目標は、夜の番組を担当することで、政治討論番組の司会者になるのを夢見ています。ママの頭の中はいつでも仕事のことでいっぱいなので、家族といっしょにすごすことはほとんどありません。そんなわけで、柳原家の人々がさいごにそろってバカンスに出かけたのは、もうずいぶん前のことでした。
「柳原嬢?」とつぜん、うしろの荷物室で猫のかん高い声がひびきわたりました。みんなはぎくりと身をすくませました。猫の鳴き声は、少しばかり腹を立てているように聞こえましたが、柳原きみ江にだけは猫の言っていることがわかりました。「このきゅうくつな不快な箱から解放してくださらないかしら?」
権田原浪太郎の猫ドン中西と柳原きみ江の小さな犬、盆栽は、檻に入れられ、ステーションワゴンの荷物室におさまっていました。「もうじきつきますから、もう少しがまんしてもらえますか」柳原きみ江は、上品な猫の貴婦人の話し方に合わせ、ていねいに答えました。「がまんしろですって?それは困りましたわ」猫は返事をしました。「柳原嬢、こんなことをもうしあげるのは心苦しいのですが、どうしても、今すぐ解放していただきたいの」柳原きみ江はみけんにしわをよせました。すると、となりの檻から盆栽が声をあげました。「柳原きみ江。ドン中西ちゃん、おしっこだよ。必死になってがまんしてるよ」「そうだったの!」柳原きみ江は大きな声で言いました。「それならそうと言ってくれればいいのに!ママ、ちょっと車をとめてくれる?ドン中西がおしっこだって」
「おしっこ?そんなみっともないうわさを広めないでちょうだい、柳原嬢!わたくしはちょっと外を歩いて体をほぐしたいだけで......ほかの理由などございません」猫はふんがいしていました。ママは農道のはしに車をとめました。「早くしてちょうだい!」柳原きみ江は車からおりると荷物室に入って、猫の檻を開けました。赤茶色の小さなトラ猫は、表情をこわばらせ出てきました。落ちついたふりをしていましたが、さしせまった問題のせいで、いつものエレガントさはありません。そして、ぎこちなく車から飛びおりると、茂みの中に姿を消しました。

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記述その3

「ちょっと!柳原きみ江?おーい!」もう一つの檻から、盆栽の声が聞こえてきたので、柳原きみ江はふたを開けました。すると、小さな白い犬が勢いよく飛びだし、柳原きみ江の顔をぺろぺろなめまわしました。「柳原きみ江!こんなせまいところで、まいったよ!」
するととつぜん、盆栽はぴんと耳を立てて、ワンワンほえだしました。「注目!なにかいるぞ」
柳原きみ江がぼやぼやしているうちに、盆栽も荷物室から飛びだし、茂みの方向に勢いよく走っていってしまいました。「まったくもう!二匹とも外に出ちゃったじゃない」ママが大声で言いました。「柳原きみ江、連れもどしてちょうだい。それに、動物たちと話しているところをだれにも聞かれないよう、気をつけるのよ!」
柳原きみ江は腹ばいで荷物室から出てくると、盆栽を追いかけました。茂みをぬけると、そこは農場でした。柳原きみ江は驚いてまゆを高くあげました。茂みのすぐそばでは、ドン中西と盆栽が姿勢を低くしています。どうやらなにかを発見したようです。柳原きみ江がきょろきょろすると、数羽のメンドリと一羽のオンドリが歩き回っているのが見えました。「柳原きみ江!」盆栽が小さくウォッとほえました。「ごらんよ、けばけばハトだ!」「あれはニワトリー」柳原きみ江は小さな声で答えました。
ドン中西は体をぴんとはり、攻撃態勢で言いました。「まことにきらびやかな獲物ですわね!」ドン中西も、ニワトリを見るのがはじめてのようです。「美しい羽毛社交界のみなさんは、土の上で生活なさっているのね。便利ですこと。柳原嬢、あちらのみなさんは、食用かしら?」「だめですよ。おそってはなりません!」柳原きみ江
した。猫は体をおこすと、不愉快そうに柳原きみ江を見つめながら言いました。「なんですって?伝説のハンターに向かってなんてことおっしゃるの。ぶじょくなさらないで!」

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安達孝一

部署:本店

資格:宅地建物取引士、定期借地借家権プランナー、 2級ファイナンシャルプランニング技能士、 日本アンガーマネジメント協会認定アンガーマネジメントコンサルタント、 日本仲人協会 マリッジアドバイザー

日々、情熱・魂(ゲミュート)・鋼鉄の意志で生きています。

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