おじさんのNOTE04:人間であるからには―貧乏ということについて―

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本ブログは、吉野源三郎 著「君たちはどう生きるか」より一部抜粋しています。
本来の対象読者は小中学生ですが、お客様や取引先、同業の不動産業者にも役立つ内容が
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前編

コペル君。
君が浦川君のために、いろいろ親切にしてあげたことは、たいへんいいことだった。ふだん学校で仲間はずれにされてばかりいる浦川君は、思いがけない君の好意に出会って、どんなにうれしかったろう。
君にしたって、自分の好意が、一人の貧しい孤独な友人をあれほど喜ばせることができ「たかと思えば、さぞいい心持ちだったろうと思う。
「それに、みんなから馬鹿にされている浦川君の中に、どうして馬鹿にできるどころか、尊敬せずにはいられない美しい心根や、やさしい気持ちのあることを知ったのは、君にとって、本当によい経験だった。
僕は君の話を聞いている間、君のしたことにも、君の話しっぷりにも、自分を浦川君より一段高いところに置いているような、思いあがった風が少しもないのに、実はたいへん感心していたんだが、それは、君と浦川君と、二人が二人とも、素直なよい性質をもっていたからなんだろう。もし浦川君がひねくれた少年だったら、君だって、「なんだい、学校ができないくせに―」ぐらいな考え方はしたかもしれない。いや、ひょっとしたら、口に出して言わないまでも、「なんだい貧乏人のくせに―」ぐらいなことは、おなかの中で思ったかもしれない。
君にそんな気持ちを起こさせなかったのは、一つは、浦川君が素直な、やさしい性質の人だったからだ。
しかしまた、君が成績が良い事を鼻にかけたり、浦川君のうちの貧しいことを軽蔑したりして、一段高いところから浦川君を援助してやるという態度をとったら、おとなしい浦川君だって、決してそんな好意を、喜んで受けはしなかったに違いない。
お互いに、少しもそんなことがなかったのを、僕は本当にうれしいことだと思っている。とりわけ、君が、浦川君のうちの貧乏だということに対して、微塵も侮る心持ちをもっていないということは、僕には、どんなにうれしいか知れない。

コペル君、君も大人になってゆくにつれて、だんだんと知ってくることだが、貧しい暮らしをしている人というものは、たいてい、自分の貧乏なことに、引け目を感じながら生きているものなんだよ。自分の着物のみすぼらしいこと、自分の住んでいる家のむさ苦しいこと、毎日の食事の粗末なことに、ついはずかしさを感じやすいものなのだ。
もちろん、貧しいながらちゃんと自分の誇りをもって生きている立派な人もいるけれど、世間には、金のある人の前に出ると、すっかり頭があがらなくなって、まるで自分が人並みでない人間であるかのように、やたらにペコペコする者も、決して少なくはない。
ひょっこういう人間は、無論、軽蔑に値する人間だ。金がないからではない。こん卑屈な根性をもっているという点で、軽蔑されても仕方がない人間なのだ。
――しかし、コペル君、たとえちゃんとした自尊心をもっている人でも、貧乏な暮らしをしていれば、何かにつけて引け目を感じるというのは、免れがたい人情なんだ
だから、お互いに、そういう人々に余計なはずかしい思いをさせないように、平生、その慎みを忘れてはいけないのだ。
人間として、自尊心を傷つけられるほど厭な思いのすることはない。貧しい暮らしをしている人々は、その厭な思いを嘗めさせられることが多いのだから、傷つきやすい自尊心を心なく傷つけるようなことは、決してしてはいけない。
そりゃあ、理屈をいえば、貧乏だからといって、何も引け目を感じなくてもいいはずだ。人間の本当の値打ちは、いうまでもなく、その人の着物や住居や食物にあるわけじゃあない。どんなに立派な着物を着、豪勢な邸に住んでみたところで、馬鹿な奴は馬鹿な奴、等な人間は下等な人間で、人間としての値打ちがそのためにあがりはしないし、高潔な心をもち、立派な見識を持っている人なら、たとえ貧乏していたってやっぱり尊敬すべき偉い人だ。「だから、自分の人間としての値打ちに本当の自信をもっている人だったら、境遇がちっとやそっとどうなっても、ちゃんと落ち着いて生きていられるはずなんだ。
僕たちも、人間であるからには、たとえ貧しくともそのために自分をつまらない人間と考えたりしないように、―また、たとえ豊かな暮らしをしたからといって、それで自分を何か偉いもののように考えたりしないように、いつでも、自分の人間としての値打ちにしっかりと目をつけて生きてゆかなければいけない。貧しいことに引け目を感じるようなうちは、まだまだ人間としてダメなんだ。

しかし、自分自身に向かっては、常々それだけの心構えをもっていなければならないにしろ、だからといって、貧しい境遇にいる人々の、傷つきやすい心をかえりみないでもいいとはいえない。
少なくとも、コペル君、君が貧しい人々と同じ境遇に立ち、貧乏の辛さ苦しさを嘗めっくし、その上でなお自信を失わず、堂々と世の中に立ってゆける日までは、君には決してそんな資格がないのだよ。このことは、よくよく心にとめておきたまえ。
もしも君が、うちの暮らしのいいことを多少とも誇る気になったり、貧しい人々を見さげるような心を起こしたら、それこそ君は、心ある人からは冷笑される人間になってしまうのだ。人間として肝心なことのわからない人間、その意味で憐れむべき馬鹿者になってしまうのだ。
むろん、君は浦川君のうちに行っても、少しも高ぶった様子はしなかった。貧しい人々をさげすむ心持ちなんか、今の君にさらさらないということは、僕も知っている。しかし、その心持ちを、大人になっても変わらずに持ちつづけることが、どんなに大切なことであるか、それはまだ君には分かっていない。
だが、僕はこの機会に、その大切さを君に知ってもらいたいと思う。それは、君が世の中のことを正しく知ってくればくるほど、ますます大切になってくることなんだ。いや、世の中のことを正しく知るためにも、決して失ってはならない大切なものなのだ。
なぜかというと、いいか、よく覚えておきたまえ、―今の世の中で、大多数を占めている人々は貧乏な人々だからだ。そして、大多数の人々が人間らしい暮らしができないでいるということが、僕たちの時代で、何よりも大きな問題となっているからだ。

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中編

君は浦川君のうちを訪問して、浦川君のうちと、君たちのうちとの相違を知った。浦川君のうちが、君たちのうちに比べて、貧しいということを知った。
しかし、世間には、浦川君のうちだけの暮らしもできない人が、驚くほどたくさんあるのだよ。その人たちから見ると、浦川君のうちだって、まだまだ貧乏とはいえない。そう聞くと、君はびっくりするだろうか。でも、現に浦川君のうちに若い衆となって勤めている人々を考えてみたまえ。あの人々は、何年か後に、せめて浦川君のうちぐらいな店がもてたらと、それを希望に働いているのだ。
浦川君のうちでは、貧しいといっても、息子を中学校にあげている。しかし、若い衆たちは、小学校だけで学校をやめなければならなかった。
また、浦川君の一家は、まだしも、お豆腐を作る機械を据えつけ、原料の大豆を買いこみ、若い衆を雇い、一種の家内工業を営んで暮らしを立てているけれど、若い衆たちは、自分の労力のほかに、なに一つ生計をたててゆくもとでをもっていない。一日中からだを働かせて、それで命をつないでいるのだ。
こういう人々が、万一、不治の病気にかかったり、再び働けないほどの大怪我をしたら、いったい、どうなることだろう。労力一つをたよりに生きている人たちにとっては、働けなくなるということは、餓死に迫られることではないか。
それだのに、残念な話だが今の世の中では、からだをこわしたら一番こまる人たちが、一番からだをこわしやすい境遇に生きているんだ。
粗悪な食物、不衛生な住居、それに毎日の仕事だって、翌日まで疲れを残さないようになどと、ぜいたくなことは言っていられない。毎日、毎日、追われるように働きつづけて生きてゆくのだ。
君は昨年の夏、お母さんや僕といっしょに房州にいったとき、両国の停車場を出てからしばらくの間、高架線の上から見おろす、本所区、城東区一帯の土地に、大小さまざまな煙突が林のように立ちならんで、もうもうと煙を吐き出していた光景を覚えているかしら。
暑い日だった。グラグラと目がくらむような夏の空の下に、隙間もなくびっしりと屋根が並んで、その間から突出ている無数の煙突は、はるかに地平線の方までつづいていた。熱い風が、その上を通って、汽車の中まで吹きこんできた。君は両国を出るとすぐ、もうアイスクリームがたべたいといい出したね。だが、東京の暑さがたまらなくなって、僕たちが房州に出かけて行ったあのとき、あの数知れない煙突の一本、一本の下に、それぞれ何十人、何百人という労働者が、汗を流し埃にまみれて働いていたんだ。
――それから、東京の街を出て、ひろびろとした青田を見渡すようになって、僕たちはやっと涼しい風を感じ、ホッと息をついた。しかし、考えてみれば、あの青々とした田んぼだって、避暑になんか行けないお百姓たちが、骨を折って作ったものなんだ。
また実際、汽車の窓から見ていると、ところどころ田んぼの中に、女の人までまじって、何人かのお百姓が、腰まで水にひたりながら、熱心に田の草を取っていたじゃあないか。
ああいう人たちがいる。ああいう人たちが、日本中どこにいっても、―いや、世界中どこにいっても、人口の大部分を占めているのだ。
あの人たちは、日常、どんなにいろいろな不自由を忍んでゆかなければならないことだろう。何もかも、足らないがちの暮らしで、病気の手当さえも十分にはできないんだ。
まして、人間の誇りである学芸を修めることも、優れた絵画や音楽を楽しむことも、あの人々には、しょせん叶わない望みとなっている。
―コペル君!君は『人間はどれだけの事をして来たか』という本を二冊も読んだから、人間が野獣同様な生活をしていた大昔から、何万年という長い年月、どんなに努力に努力をつづけて、とうとう今日の文明にたどりついたかという、輝かしい歴史を知っているはずだ。
しかし、その努力の賜物も、今日、人類の誰にでも与えられているわけじゃあないんだよ。「それはいけないことだ」と、君はいうに違いない。そうだ、たしかに間違ったことだ。人間であるからには、すべての人が人間らしく生きてゆけなくては嘘だ。そういう世の中でなくては嘘だ。このことは、真っ直ぐな心をもっている限り、誰にだって異議のないことなんだ。
だが、今のところ、どんなに僕たちが残念に思っても、世の中はまだそうなってはいない。人類は、進歩したといっても、まだ、そこまでは行きついていないのだ。そういうことは、すべて、これからの問題として残されているのだ。
そもそも、この世の中に貧困というものがあるために、どれほど痛ましい出来事が生まれてきているか。どんなに多くの人々が不幸に沈んでいるか。また、どんなに根深い争いが人間同志の間に生じてきているか。
僕は、いま仕合せに暮らしている君に、わざわざそれを話して聞かせようとは思わない。僕が説明しないでも、やがて大人になってゆくにつれて、君は、どうしてもそれを知らずにはいないだろう。
では、なぜ、これほど文明の進んだ世の中に、そんな厭なことがなお残っているのだろうか。なぜ、この世の中から、そういう不幸が除かれないでいるのだろうか。
このことも、君の年で、十分に正しく理解することは、まだむずかしい。大体のことは、『人生案内』の「社会」という部分を読めばわかるけれど、これについては、君がもっと大きくなって、こみ入った世の中の関係を十分に知り、思慮も熟したところで、正しい判断を見つけても、決して遅くはない。ただ、いまの君にしっかりとわかっていてもらいたいと思うことは、このような世の中で、君のようになんの妨げもなく勉強ができ、自分の才能を思うままに延ばしてゆけるということが、どんなにありがたいことか、ということだ。
コペル君!「ありがたい」という言葉によく気をつけてみたまえ。この言葉は、「感謝すべきことだ」とか、「お礼をいうだけの値打ちがある」とかという意味で使われているね。しかし、この言葉のもとの意味は、「そうあることがむずかしい」という意味だ。「めったにあることじゃあない」という意味だ。
自分の受けている仕合せが、めったにあることじゃあないと思えばこそ、われわれは、それに感謝する気持ちになる。それで、「ありがたい」という言葉が、「感謝すべきことだ」という意味になり、「ありがとう」といえば、お礼の心持ちをあらわすことになったんだ。
ところで、広い世の中を見渡して、その上で現在の君をふりかえって見たら、君の現在は、本当に言葉どおり「ありがたい」ことではないだろうか。
同じく小学校を卒業したからといって、誰も彼もが、君たちと同じように中学校にゆけるわけではない。また、同じく中学校に通っていても、浦川君のような家庭にいれば、うちの仕事のために、なんのかのと勉強の時間を割かなければならない。
それだのに君には、いま何一つ、勉強を妨げるものはないじゃあないか。人類が何万年の努力を以って積みあげたものは、どれでも、君の勉強次第で自由に取れるのだ。
そうとすればいや、この先は、もう言わないでも、君にはよくわかっているね。君のような恵まれた立場にいる人が、どんなことをしなければならないか、どういう心掛けで生きてゆくのが本当か、それは、僕から言われないだって、ちゃんとわかるはずだ。
君のなくなったお父さんといっしょに、また、君に一生の希望をかけているお母さんといっしょに、僕は心から願っている――君がぐんぐんと才能を延ばしていって、世の中のために本当に役に立つ人になってくれることを!たのむよ、コペル君!

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後編

おしまいに一つ、君に問題を出しておくから、考えてみたまえ。君は、あの「網目の法則」で、人間同志がどんなに結びついているかを、よく知っている。
苦しい境遇の中で働いている人々と、割合に楽な境遇にいる僕たちとは、日常まるでかかわりなく暮らしてはいるけれど、実は、切っても切れない網目で、お互いにつなぎあわされて生きている。
だから、僕たちがあの人々のことを全く心にかけず、ただ自分たちの幸福ばかりを念頭において生きてゆくとしたら、それは間違ったことだね。
しかし、僕たちがあの人々のことを考えなければいけないといっても、もしも、あの人々をただ不幸な人々、憐れな人々、同情してやらなければならない人々という風にばかり見ていったら、それはたいへんな誤りだ。コペル君、そこには、見落としてはならない肝心なことが、もう一つあるのだよ。なるほど、貧しい境遇に育ち、小学校を終えただけで、あとはただからだを働かせて生きてきたという人たちには、大人になっても、君だけの知識をもっていない人が多い。幾何とか、代数とか、物理とか、中学以上でなければ教えられない事柄については、ごく簡単な知識さえもっていないのが普通だ。ものの好みも、下品な場合が少なくない。
こういう点からだけ見てゆけば、君は、自分の方があの人々より上等な人間だと考えるのも無理はない。しかし、見方を変えて見ると、あの人々こそ、この世の中全体を、がっしりとその肩にかついでいる人たちなんだ。君なんかとは比べものにならない立派な人たちなんだ。
―考えてみたまえ。世の中の人が生きてゆくために必要なものは、どれ一つとして、人間の労働の産物でないものはないじゃあないか。
いや、学芸だの、芸術だのという高尚な仕事だって、そのために必要なものは、やはり、すべてあの人々が額に汗を出して作り出したものだ。
あの人々のあの労働なしには、文明もなければ、世の中の進歩もありはしないのだ。ところで、君自身はどうだろう。君自身は何をつくり出しているだろう。世の中からいろいろなものを受け取ってはいるが、逆に世の中に何を与えているかしら。改めて考えるまでもなく、君は使う一方で、まだなんにも作り出してはいない。毎日三度の食事、お菓子、勉強に使う鉛筆、インキ、ペン、紙類、まだ中学生の君だけれど、毎日、ずいぶんたくさんのものを消費して生きている。着物や、靴や、机などの道具、住んでいる家なども、やがては使えなくなるのだから、やはり少しずつなし崩しに消費しているわけだ。して見れば、君の生活というものは、消費専門家の生活といっていいね。むろん、誰だって食べたり着たりせずに生きちゃあいられないんだから、まるきり消費しないで生産ばかりしているなんて人はない。また、元来ものを生産するというのは、結局それを有用に消費するためなんだから、消費するのが悪いなどということはない。しかし、自分が消費するものよりも、もっと多くのものを生産して世の中に送り出している人と、何も生産しないで、ただ消費ばかりしている人間と、どっちが立派な人間か、どっちが大切な人間か、こう尋ねてみたら、それは問題にならないじゃあないか。
生み出してくれる人がなかったら、それを味わったり、楽しんだりして消費することはできやしない。生み出す働きこそ、人間を人間らしくしてくれるのだ。
これは、何も、食物とか衣服とかという品物ばかりのことではない。学問の世界だって、芸術の世界だって、生み出してゆく人は、それを受け取る人々より、はるかに肝心な人なんだ。
だから、君は、生産する人と消費する人という、この区別の一点を、今後、決して見落とさないようにしてゆきたまえ。
この点から見てゆくと、大きな顔をして自動車の中にそりかえり、すばらしい邸に住んでいる人々の中に、案外にも、まるで値打ちのない人間の多いことがわかるに違いない。また、普通世間から見くだされている人々の中に、どうして、頭をさげなければならない人の多いことにも、気がついてくるに違いない。
そしてコペル君、この点こそ、君たちと浦川君との、一番大きな相違なのだよ。-浦川君はまだ年がいかないけれど、この世の中で、ものを生み出す人の側に、もう立派にはいっているじゃあないか。浦川君の洋服に油揚のにおいがしみこんでいることは、浦川君の誇りにはなっても、決して恥になることじゃあない。
こういうと、君は、現在消費ばかりしていて何も生産しないことを、非難されているような気がするかもしれないが、僕は決してそんなつもりではない。君たちはまだ中学生で、世の中に立つ前の準備中の人なのだから、今のところ、それでちっとも構やしないんだ。
ーただ、君たちは目下消費専門家なんだから、その分際だけは守らなくてはいけない。君たちとしては、浦川君が、たとえ境遇上やむを得ないからとはいえ、立派にうちの稼業に一役受けもち、いやな顔をしないで働いていることに対して、つつましい尊敬をもつのが本当なんだ。
仮にもそれを馬鹿にするなどということは君たちの分際では、身のほどを知らない、大間違いだ。

さて、これだけの事をおなかの中にちゃんとおさめて、その上で君に考えてもらいたいことがある
君は、毎日の生活に必要な品物ということから考えると、たしかに消費ばかりしていて、なに一つ生産していない。しかし、自分では気がつかないうちに、ほかの点で、ある大きなものを、日々生み出しているのだ。それは、いったい、なんだろう。
僕は、わざとこの問題の答えをいわないでおくから、君は、自分で一つその答えを見つけてみたまえ。
別に急ぐ必要はない。この質問を忘れずにいて、いつか、その答えを見つければいいん
だ。
決して、ひとに聞いてはいけないよ。また、ひとから聞いたって、君がなるほどと思えるかどうか、わかりはしないんだ。自分自身で見つけること、それが肝心だ。
ひょっとすると、あしたにも君はその答えを見つけるかもしれない。あるいは、次第によっては、大人になっても、まだわからないままでいるかもしれない。
しかし、お互いに人間であるからには、誰でも、一生のうちに必ずこの答えをみつけなくてはならないと、僕は考えている。
とにかく、この質問を心に刻みつけておいて、ときどき思い出しては、よく考えてみたまえ。きっと、君は、そうしてよかったと思う日があるだろう。いいかい、では、忘れちゃあいけないぜ。

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安達孝一

部署:本店

資格:宅地建物取引士、定期借地借家権プランナー、 2級ファイナンシャルプランニング技能士、 日本アンガーマネジメント協会認定アンガーマネジメントコンサルタント、 日本仲人協会 マリッジアドバイザー

日々、情熱・魂(ゲミュート)・鋼鉄の意志で生きています。

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