何故、未だに「アスペルガー症候群」という用語を使用するのか?
2013年のDSM-5、およびのちのICD-11では、本診名はなく自閉症スペクトラム障害の中に位置づけられる。
また、「アスペルガー症候群」という用語には、侮蔑的な意味合いが含まれる事が多々ある。
私は、自分自身の体験、そしてこの点を踏まえ、敢えて「自閉症スペクトラム障害」「ASD」という
用語を使用し、「アスペルガー症候群」という用語は使用しない。
この記事の作者は、何故、未だに「アスペルガー症候群」という用語を使用するのか?
東京都新宿区にお住まいの方。東京都新宿区に不動産をお持ちの方。
記事の具体的な論評
(1)「アスペルガー症候群」についての知識を身に着ける
何故、「アスペルガー症候群」という用語を使用するのか?
この記事の執筆者が、自閉症スペクトラム障害(ASD)の方(本文では便宜的に「ASD者」と呼ぶ)に対して、侮蔑的な意味合いを持っているのかと 感じてしまう。
そして、
「相手を恨むと、結局『こんな人と結婚してしまった自分はなんてバカなんだ』と自責の無限ループにはまることになります。彼らは意地悪をしているわけではない、脳の特性のため『できない』のです。それを知った上で、今後のことをどうするのか考えてみてください」
極めて正論である。自閉症スペクトラム障害(ASD)とは、脳の特性の1つであり、現時点で治療法は無い。ASD者は、「社会性の障害」「コミュニケーションの障害」「想像力の障害」といった「3つ組」の特徴を、終生抱えつつ、「勤務先の団体」「学校」「地域」「コミュニティー」「親族」「家庭」といった「社会」を生きていかなければならない。
(2)自分を知る
「カウンセリングの内容を、一言で言い表すことは難しいです。カサンドラの人に参考になるかもしれないことで言うと、自分の性格や結婚相手は『自分の問題、自分で選んだ人』だと思っているかもしれませんが、実は生育環境によって、ある程度決まってしまうことを知ってほしいですね。そのあたりを理解しないと、いつまで経っても、カサンドラから抜けられない気がします」
これ、問題発言。自分の結婚相手がASD者なら、結婚相手を選んだ責任を自分ではなく「生育環境」に擦り付けている。
ASD者よ。この論理を正当化して良いのか?
(3)ペットを飼う
「離婚して犬を飼い出したのですが、本当によかったです。犬は愛情をかけると、わかってくれる。アスペルガー症候群の夫のために尽くして、無視されて、傷つけられてを繰り返していた私には『愛情が通じる』ことは、いい癒しになりました。ちなみに今の夫と知り合ったのも、犬がきっかけです」
この方にとって、ASD者よりもペットの方が上位に来ている。
ASD者よ、こんな異性とは恋愛・結婚するな! ASD者をペット以下の存在としか見ていないぞ。
それでも、こんな異性とは恋愛・結婚したければ、面倒臭いと思っても、定常者に対し「共感」している振り・演技をし続けろ!
具体的には
・バックトラッキング(オウム返し):相手の言った事を「オウム返し」で言い返す
・ミラーリング:相手の身振り・ジェスチャーを真似する
を実践する。簡単でしょ? こんな簡単な事で、定常者って、「共感」してしまうのだ。相手が本気で共感すると、ASD者から見たら「コイツ馬鹿か」と笑いがこみあげてしまう。これを楽しむのだ。
(4)夫婦カウンセラーに相談すること
サブタイトルと記事の内容が嚙み合わない。論評に値せず。
(5)医師はカサンドラの専門家ではないことを理解しておく
正論である。
「カサンドラについて自分に合うアドバイスが得られるかは別問題であることも覚えておいたほうがいいと思います。カサンドラは病気ではないので、医師の専門分野ではないのです」
ASD者として、この続きの論評を是非見たいを感じたが、この記事では続きの論評が無い。中途半端。
今、何を思うのか。
「アスペルガーの男性と結婚しても、お互い仕事を持って子どもは持たず、寝室もお財布も別にすることでうまくやっているご夫婦もいるそうですよ。」
ASD者から見たら、これ、超問題発言。ASD者は子供を作るなって事か。
子供を作らない事にお互い合意していれば良いのだが、そうでなければ、これ、形を変えた、柔らかい言い方での優生思想だ。
「まずは、アスペルガー症候群の夫が悪い、自分が悪いというジャッジをやめることから始めてほしいです」
ASD者から見たら、では、具体的にどうしたら良いか教えて下さい。となる。具体策が無ければ、「具体策は無い」とはっきり言ってもらいたい。
『「自分と同じ経験をした人のために」働きながら大学に通い、臨床心理士の資格取得を目指していると言う。』
優生思想をお持ちの臨床心理士ですか。ASD者よ、こんな臨床心理士から距離を取れ!まともに相手にしても、碌な事ない。
『「社会」状況が不安定になると、定常者は、自らの安心・安全・安定性を再確認する欲求に苛まれる。この欲求を満たす具体的な手段は、時として、残酷な面も併せ持つ。
映画「賭博黙示録カイジ」の中で、「ブレイブメンロード」というものがある。これは、高層ビルと高層ビルの間に、鉄骨が1本だけ掛かっている。多額の借金を抱えた者は、命綱なしで、ビルに掛かった鉄骨を渡っていく。渡り切れは、多額の借金は免除されるが、失敗すれば命を落とす。そして、観客たる富裕層は、食事に舌鼓を打ちながら、鉄骨を渡っていく債務者、足を滑らせて落下していく債務者を見て、自らの安心・安全・安定性を再確認する。
ASD(自閉症スペクトラム障害)の診断にも同じことが言えるのではと、私は考える。すなわち、ASD者の自尊心の破壊される様、プライドを下げて生きる様、経済的に追い詰められる様、そして自殺や犯罪に走っていく様を見て、社会における「神」たる定常者は、ASD者とは異なり、安心・安全そして安定した側にいるんだと再確認する。再確認するためには、ASD者の自尊心を破壊し、プライドを下げて生きる様に仕向け、経済的に追い詰め、そして自殺や犯罪に追い詰めていく必要があるのだ。その為の手段が、ASD(自閉症スペクトラム障害)の診断である。』
この記事のカサンドラ妻にも、同じ匂いを感じる。すなわち、自分たちカサンドラ妻はASD者とは異なり、安心・安全そして安定した側である定常者側にいるんだと再確認したい。
その為に、「「アスペルガー症候群」についての知識を身に着け」「自分を知」り「夫婦カウンセラーに相談する」。
そして、ASD(自閉症スペクトラム障害)の診断により、ASD者であるパートナーと距離を取り、パートナーの自尊心を破壊し、パートナーをプライドを下げて生きる様に仕向け、パートナーを経済的に追い詰め、そしてパートナーを自殺や犯罪に追い詰めていく必要があるのだと。
東京都新宿区にお住まいの方。東京都新宿区に不動産をお持ちの方。
まとめ
この記事の作者は、総じて、ASD者に対して好感は持っていない。むしろ、ASD者をペット以下の存在として考え、ASD者と距離を置きたがっている。そして、ASD者は子供を作るな、子孫を残すなという優生思想の片鱗も見え隠れする。
ASD者よ、ダイバーシティ、LGBTの世であっても、ASD者に対する優生思想は、厳然として存在する。
とは言え、この厳しい「定常者」の社会を生きていかなければならない。
ASD者よ。振り・演技でも良いので、日々「定常者」の社会への歩み寄りに尽力せよ。